前回の記事「リフォームとリノベーションの違いとは?」ではリフォームとリノベーションの違いについて例を挙げて説明しましたが、いざ考えてみると、どちらにしようか迷ってしまいますよね。
実際どのように決めたら良いのかについて、双方のメリットやデメリットを挙げてご説明いたします。
1. リフォームについて
リフォームは、「老朽化した建物や設備を新築の状態まで戻す工事」を指し、基本的に工事範囲はその老朽化した建物や設備のみとなるため、工事は小規模です。
古くなったキッチンをシステムキッチンに交換する、傷んだ壁紙を張り替える、などの例があります。
リフォームのメリットといては、まず第一に「工事費が抑えられる」ということが挙げられます。
大規模な修理ではなく、特定の範囲のみの工事であるため、低予算で気になる部分を直すことができるのです。
第二のメリットは、「工事期間が短い」という点です。先ほどお伝えしたように、リフォームの場合大規模修理ではないので、場合によっては1日~2日で終わってしまうこともあります。
このため、日常に支障が出にくく、工事期間中に仮住まいのアパートを借りて住まなければいけない、ということもありません。
デメリットとしては、老朽化した部分のみの工事であるためライフスタイルや全体の印象そのものは変わらない、という点が挙げられます。
2. リノベーションについて
リノベーションは建物全体に大規模な改修を行い、建物に新しい価値を付け加える工事のことを指し、工事は基本的に大規模になります。
リノベーションのメリットは、何と言っても「ライフスタイルの変化に合わせて部屋の利便性を最適化できる」という点です。
例えば、将来の介護に備えて部屋を広くしてバリアフリー化する、子供たちの成長に合わせて子供部屋を2つに分ける、など。
こういったケースは、配管や配線も含めて一度壁を壊してから工事を行うため、部分的なリフォームを重ねるより効率的に、自由に部屋をデザインすることができます。
第二のメリットは、費用対効果が高いという点です。リノベーションの場合、工事費は高額になりますが、一度すべてを新しいものに変えてしまうことができるので、古い状態の家に部分的にこまごまと修繕を重ねるより、トータルで考えると安くなることがあります。
また、家の寿命も延びます。
デメリットとしては、やはり工事費が高額になること、また、工事が長期化しやすいので、仮住まいを別途用意しなければいけないケースが多いということが挙げられます。